理由なんて分からないけれど、わたしは苦しくて、泣き叫びたい。
「だからさ、リサに協力するつもりは一切ないんだけど、ていうか癪なくらいなんだけど、もうわたしと昼ごはんも食べないで。
いるだけで邪魔なの。
もうこれ以上うるさいこと言われたくない。
誰にも関わり合いたくない」
前と同じことを言っているはずなのに、今の方が心苦しい。
突っ撥ねたいのに、それを躊躇するわたしがいる。
変わってしまったわたしが憎くて嫌いだ。
「斉藤さん」
「やめて!」
怖くて目の前を見られない。
こいつを心底嫌うことがもう今のわたしには難しい。
制服のスカートを千切れそうなくらいに掴んで気持ちの波が鎮まるのを待ってみるけど、またこいつが余計なことをした。
「斉藤さん、こっち見て」
「無理。だってあんたのこと、……嫌い、だから!」
「逃げんなよ!」