翌日の昼休み、リサに呼び出された。
今までは教室でやられることだけだったから、何をされるのか全然読めなかった。
マナとカノンにほとんど引きずられるように近くの空き教室に連れていかれた。
荒々しくドアが閉まると、リサが見たことのない形相で睨んできた。
「あんたさあ、ヨウスケのことたぶらかしてんじゃねえよ!
こっちは知ってんだよ!
あんたが汚い手使ってヨウスケに付きまとっていること!」
何言ってんだ、と思った。
そもそもヨウスケって誰?、と思って記憶を辿っていると、ビンタされた。
「とぼけんなっ!
あたしは、……あたしはっ!」
最後の方はほとんど泣き声だった。
わたしがいつ、あんたを泣かせた?
あんたの方がよっぽど泣かせることをしている。
「リサ、大丈夫だよ、大丈夫」
「リサは間違ってないよ」
「すぐにヨウスケくんもリサに寄ってくるよ」