「えっ……」
「それって……」
「まじで?」
「きもい」
「犯罪者だな」
「……斉藤さん、いくらなんでも酷いよ……。
あたし、何かした?」
十分やって来たに決まってんだろうが。
なのに今更被害者面とか、リサの方がありえない。
「斉藤さん、犯罪だよ!
みんな!うちの学校、しかもうちのクラスに犯罪者がいる!」
「リサ、どうしたい?」
マナの質問に一瞬だけリサが笑ったように見えた。
「……あたし達で、罰を与えよう」
何言ってんの、頭おかしいんじゃないの!
どこまで自分を女王様と勘違いしているんだろう!
次の瞬間、わたしは床に転がされていた。
手は後ろに回されていて、ガムテープで手首を固定されている。
これでは身動きを取ろうにも取れない。
それに、なんだか肩のあたりがすごく痛い。
もしかしたら今打ったのかもしれない。