首もとを掴み、ジーニアを引っ張って歩き出した王女はそのまま門の前にある階段に放り投げていた。下に襲撃にきた人々がいた事もあって特に怪我をしたわけでもなかった。
「早く出ていって!!」
叫び声に似た怒鳴り声が町中に響き渡った。まだ何か気に食わない表情をしていたけれど、今の王女に敵わないと思ったのか引き下がっていった。ジーニアたちはきっとまた来る。でも、今はそれで良い。落ち着ける場所がここにある。それだけで良いんだ。
「城へ入りましょう」
「えぇ・・・。庭にいる者たちを中へ、広間に通してあげてください。安全が確保できるまでは城にいて頂く、不服であれば出ていってくれて構わないとも添えてください」
「早く出ていって!!」
叫び声に似た怒鳴り声が町中に響き渡った。まだ何か気に食わない表情をしていたけれど、今の王女に敵わないと思ったのか引き下がっていった。ジーニアたちはきっとまた来る。でも、今はそれで良い。落ち着ける場所がここにある。それだけで良いんだ。
「城へ入りましょう」
「えぇ・・・。庭にいる者たちを中へ、広間に通してあげてください。安全が確保できるまでは城にいて頂く、不服であれば出ていってくれて構わないとも添えてください」