23時41分6秒



不器用な彼が、伝えてくれた
愛のメッセージ。


大切な時刻は、私の罪人としての始まりを
告げる時刻に変わってしまった。



手錠をかけた、警察官の両手が
離れてゆく。


腕時計の秒針は、進み続けている。


もう前の自分には戻れないことを、
改めて突きつけられた。



これから私は、犯罪者として
生きていくのだ。