耳をくすぐらせる、規則正しい寝息が
私を目覚めさせた。

窓の外は晴れ上がり、雀の嬉しそうな
囀りが聴こえてくる。


横を向くと、彼の顔で視界がいっぱいになり
全身が一瞬で熱くなった。

その熱を逃さないように、タオルケットを
首元までかけ直し、身体ごと彼のほうを
向いた。