その後はよく覚えていない。
鷲掴みにされた髪は、グシャグシャになり、ブラシも通らない程だった。
顔は頬が青くなり、目は泣き腫らして真っ赤になっていた。
手首は掴まれた跡で青くなっていた。
怖くて抵抗できない私は、叫んだり、旦那に罵声を浴びせる事で身を守ろうとしていた。
それが、旦那をよけいに煽らせたようだった。
怖くて、興奮して、その時は痛みを感じなかったけど時間が経つとあちこちが痛い事に気付く。
私、暴力を振るわれた…。
鏡の中のみっともない顔にさせられた自分。
化粧したって、隠せやしない。
ちょうどその頃の私は働いてなかったから、まだ人に見られなくてすんだ。
暴力は、ちょっとした事でも振るわれるようになった。