紅葉や銀杏が色付き始めた頃ー。
 もう、進路が決まった子も何人か居た。
 そんな中、あたしも、薫も、本命が残っていて、毎日、補習三昧だった。
 「センター試験まであと4ヶ月!!
気合入れていけよ?!!
全員合格!!!」
 教師の方も、我が校からの難関大学入学者を沢山出したくて、必死になっていた。
 「(あと、4ヶ月…。)
(あたしは、絶対、K大に合格してみせるの!!)
(ゆうとの約束守るのっっ!!)」
 あたしは、約束を守ろうと頑張っていた。
 その間、ゆうも、売り上げを上げようとしていた。
 「(はずきちゃんだって頑張ってるんだ!)
(合格した時に、何もなしって事にはいかないだろ!!)
(全てのワガママをきけるほど、稼いでやる!!!)
(はずきちゃんの行きたいとこ、食べたいもの、飲みたいもの、泊まりたいところ、なんだって叶えてやるんだっっ!!)」
 毎日、last songは、ゆうだった。
 面白くないのは、今まで、ナンバーに入っていた人達…。
 「なんなんだよ!!
最近の後輩達!!
特に、ゆう!!
今まで、底辺だったヤツがっ!!」
 そう叫ぶのは、今まで、不動のNo. 1だった、夜空 セナ。
 「まぁまぁ、落ち着いて下さいよ。」
 彼を落ち着かせようとしたのは、No.4の綾瀬 湊。
 「これが落ち着いてられるかっっ!!」
「でも…、これだけ、頑張るってことは、女がいるとしか考えられねぇけど、それもねぇ訳だろ?」
 冷静に答えてるのは、No.2の柊 一護。
 「そうですね…。
僕の調べでも、枕もないですし、色恋もしてないですし…。
「ただ、一緒にいるだけでいい。」と…。」
「そんなことは、まずないんだがな…。
セナが言われるなら分かるが…。
いや…。
あいつも、王子顔…。
0(ゼロ)とは言い切れんか…。」
「この俺様が、あいつの客について、あいつについて、根掘り葉掘り聞いてやるっ!!」
「セナさん!!
それは、No.4の僕がやります!!
セナさんが…。」
「いいや!!
俺様自身がやらねえと、気が済まねぇ!!」
「セナさん…。」
「明日からだ…。
明日からやるぞ!!」
 セナは、拳を握りしめた。
 セナ一派は、声を揃えた。
 その頃のゆうー。
 「やっぱり、動き出したか…。
分かった。
ありがとう。
(こっちも、何か、対策練らなきゃダメかな…?)
(とりあえず、姫達に、広めておこう。)」