おしゃべりもそこそこに、ポツリポツリとゲストがやってきたため気を引き締めて受付に立つ。
「本日はおめでとうございます」
「本日はご出席いただきありがとうございます。こちらにご記帳をお願い致します」
あらかじめ頭の中で練習しておいた挨拶を交わし、席次表を手渡す。
万事順調だ。
そう思ったとき、未菜ちゃんが「やばい」と呟いた。
「どうしたの?」
「なんか、席次表が足りない気がする」
出席者の人数と残りの席次表を数え直すと、確かに数が合わない。
「もしかして一人一枚じゃない、とか?」
私が思いついたことを口にすると、光司くんが私たちを覗き込んできた。
「一家族に一枚だよ。だから、夫婦で来てる人には一枚だけ渡すんだ」
「どうしよう、一人一枚ずつ渡しちゃった」
たぶんさっき立て続けに年配のご夫婦が受付をされたので、その時じゃないかと思う。
私たちが顔を見合わせておろおろしていると、瞬くんがおもむろに受付ブースを飛び出して行った。
そしてすぐに席次表を三枚手にして戻ってくる。
「取り返してきたよ」
何事もなかったかのようにその席次表を束の中に戻す。これで数がぴったり合うハズだ。
「瞬、ナイス!」
光司くんが労う。
それを見て、私たちも慌ててお礼を言った。
「本日はおめでとうございます」
「本日はご出席いただきありがとうございます。こちらにご記帳をお願い致します」
あらかじめ頭の中で練習しておいた挨拶を交わし、席次表を手渡す。
万事順調だ。
そう思ったとき、未菜ちゃんが「やばい」と呟いた。
「どうしたの?」
「なんか、席次表が足りない気がする」
出席者の人数と残りの席次表を数え直すと、確かに数が合わない。
「もしかして一人一枚じゃない、とか?」
私が思いついたことを口にすると、光司くんが私たちを覗き込んできた。
「一家族に一枚だよ。だから、夫婦で来てる人には一枚だけ渡すんだ」
「どうしよう、一人一枚ずつ渡しちゃった」
たぶんさっき立て続けに年配のご夫婦が受付をされたので、その時じゃないかと思う。
私たちが顔を見合わせておろおろしていると、瞬くんがおもむろに受付ブースを飛び出して行った。
そしてすぐに席次表を三枚手にして戻ってくる。
「取り返してきたよ」
何事もなかったかのようにその席次表を束の中に戻す。これで数がぴったり合うハズだ。
「瞬、ナイス!」
光司くんが労う。
それを見て、私たちも慌ててお礼を言った。