私が一人悩んでいると、瞬くんは私の手を取り財布をパタンと閉じた。
「じゃあさ、お金の代わりに今から俺とデートして」
「で、デート?!」
突然のことに驚きすぎて声が裏返りそうになった。
「ダメ?」
瞬くんは小さく首を傾げる。
何だかそれが可愛らしく見えた。
私は大きく首を横に振る。
「ううん」
「じゃあ行こ」
ぱあっと笑顔になった瞬くんは、何の躊躇いもなく私の手を取った。
て、て、て、手を繋ぐの?!
瞬くんの温かい大きな手は男性らしさを感じさせるには十分すぎるほどで、私は一気に体温が上がってしまう。
こ、これはデートだから、だから手を繋いじゃうっていう、そういう設定なのよね?
言い訳じみた理由をこじつけて、無理やり自分を納得させた。
そうでもしないと心臓がもたないからだ。
「じゃあさ、お金の代わりに今から俺とデートして」
「で、デート?!」
突然のことに驚きすぎて声が裏返りそうになった。
「ダメ?」
瞬くんは小さく首を傾げる。
何だかそれが可愛らしく見えた。
私は大きく首を横に振る。
「ううん」
「じゃあ行こ」
ぱあっと笑顔になった瞬くんは、何の躊躇いもなく私の手を取った。
て、て、て、手を繋ぐの?!
瞬くんの温かい大きな手は男性らしさを感じさせるには十分すぎるほどで、私は一気に体温が上がってしまう。
こ、これはデートだから、だから手を繋いじゃうっていう、そういう設定なのよね?
言い訳じみた理由をこじつけて、無理やり自分を納得させた。
そうでもしないと心臓がもたないからだ。