アタシの言葉に眉を潜める啓斗さん。



でもアタシは怯まずに言う。



「そんなに自分が大切…!?

お金が大切!?…女が大切!?

男はいつだってそう!

なんで…なんで、こんなくだらない奴等に…

アタシ達は苦しまなきゃいけないの!?」


「ッッ……うるせぇよ!!」



バチンと鈍い音がして、アタシの口元は啓斗さんに塞がれる。



ジンジンと痛む頬は、アタシの今の心を表していた。