疲れ果てて眠るキャシーに、俺の気持ちは伝わったようだ。



最近では宰相も諦めて側妃だなんて騒がなくなったし。



もう、これ以上子どもはいらない。



守るのにも限界があるのでな。


時には残酷なこともする。



キャシーにバレたら嫌われそうで、黙っていることが多いのだが…。



それはそれで、仕方のないこと。



キャシーには俺の腕の中でいつまでも笑っていてもらわなければ。



俺の唯一心休まる場所なのだから。



出会った瞬間から、この力に囚われ、この珍しい髪と、うまいものを作る手。



純粋で曇りのないキャシーの性格と、俺を必死に支えようとしてくれる努力。



お前以外、愛せる気がしないのだ。



そんな愛の結晶たちを脅かす者がいれば、容赦はしない。



キャシーの笑顔を曇らせるものは、いかなるものでも俺が排除する。



死んだら、天国には行けないだろう。



そんなことを、たくさんしているのだ。