本当に一瞬だけマリーナルへ来て、私の義理の妹になったお妃様を癒して、アンドリュー様も癒して、シュナウトへすぐに帰ったのだ。



おかげで私はヘトヘトになったけど、元気そうでよかった。



実家に帰るなんて、もうしばらくないかもしれない。



「泳ぎたいなぁ…」

「勘弁してくれ…。母親が率先して遊ぶなんて…」

「子どもたちと一緒に泳ぎたいのです」

「それはリッカーでやったではないか」

「公務で来てるので流石にやりませんよぉ…」

「いつまで経っても飽きんな、キャシーは」

「そうです、刺激を与えてるのですよ?飽きて他のお妃様のところへ行かれないように、私も必死なのですから」

「それはそれは、確実にバレるウソをついてくれたな。飽きられないようにするのなら、たまには俺に誘惑の一つでもしてみたらいいのではないか?」



ゆ、誘惑なんてどうやってするのかわからないし…。



それに、もう子ども産むのヤダ…。



さすがにもういらない…。