アンドリュー様のような人は滅多なことではそういうものに参加はしないのだが、形式的に来るのだと。



あちらとしても王族が自分の家のパーティーに顔を出したら、それはもう喜ばしいことなので。



便箋に書かれたのは伯爵宛の代理を立てるという内容だった。



「殿下、戻りました。あれ?キャサリン様、いらしてたのですか」



何も知らずに戻ってきたアレン様に、アンドリュー様が手紙を出すように申し付ける。



しかも、代理の出席者の名前にはアレン様の名前がしっかりと入っている。



「えっ、なんで僕?」

「先日伯爵夫人からリュークにと、贈り物が届いたのだ。礼を兼ねて、出席してほしい」

「いや、お礼状だけでも…。忙しくて夜会に参加するとか無謀なんですけど…」

「ちなみに、リーナと行ってくれるか?夫人にリュークの話をできるのは近くにいる者だからな」

「へっ⁉︎り、リーナ…と…?」

「俺の代わりに仕事をしてくれと頼んでいるのだが?」

「よ、よろこんでっ‼︎」



アンドリュー様、最高ですっ‼︎