リーナの恋の話は聞いたことがない。



まずは調査かしら…。



次に日にお茶を飲みながらリーナと話をする。



「好きな人、ですか?」

「そう、リーナの恋愛の話って、今まで聞いたことがなかったから」

「そうですねぇ、ステキだと思っている方はいますけど、私には手の届かない相手なので、諦めてます」

「手の届かない?結婚してる人とか?」

「いえ、そういうのではなく、立場的に」

「アレン様とか?」

「えっ⁉︎なぜっですかっ⁉︎」

「いや、立場とか言うから…」

「あっ、そう、ですよね…。はい、ステキな方です。マジメで、優しくて…キャサリン様のそばにいると、必然的にアレン様も一緒に行動することが多いじゃないですか‼︎とても…ステキなのです、アレン様は」



ねぇ、これはもう、アレン様に告白させるべきではない?



脈アリすぎるのだけれど。



「好きなのね、アレン様のことが」

「いえっ、ただの憧れです。アレン様って、とても人気があるのですよ?私なんか、相手にされるはずありませんもの。それに、アレン様には私のような庶民ではなく、ちゃんとしたお嬢様がお似合いなので」



よかったわね、アレン様。