それは…ダメよ‼︎



「リーナにお見合いの話があるのよ⁉︎」

「そうなんですか?負けですね、アレンの」

「早く行動させなければリーナが取られてしまうじゃない‼︎」



私だってアレン様にもリーナにも幸せになってもらいたいもの‼︎



まぁ、妊娠に出産に結婚式に、そして戴冠式にと、アレン様は相当忙しいと思うけれど…。



それって、私たちのせいなのでは…?



考え出したらどうにかしなければと、結婚式が終わり、落ち着いてすぐにアンドリュー様に相談した。



「アレン様にお休みを‼︎」

「なぜだ?急にアレン?」



リュークにミルクを飲ませているアンドリュー様が不思議そうな顔。



あなたは知っていたのではないの⁉︎



今まで放置してたなんて…。



あっ、でもリーナのお父様に爵位を与えたのはアンドリュー様か…。



「リーナをデートに誘うように仕向けてください‼︎」

「あぁ、聞いたのか」

「今のままではリーナが結婚してしまいます‼︎」

「それは由々しき事態だな、リューク。今日もご機嫌だなぁ」



ニヤニヤしてる場合ではないわ、アンドリュー様‼︎