私も頑張らなきゃ。



アンドリュー様は男性の方、私は女性のおもてなし。



「何かありましたらなんなりと申し付けくださいね」

「ありがとう、正妃様。とてもステキなお部屋ね」



たくさん来ている各国の王族の滞在部屋に挨拶。



顔と名前を間違えないように、今日はファーガス隊長が付き添ってくれている。



最近では王宮騎士以上の仕事をしているファーガス隊長。



「隊長、婚約が決まったと聞いたのだけれど」

「あぁ、まぁ。伯爵の娘ですよ。婿入りが決まりました」

「今度お会いしたいわ」

「連れてきます」

「アレン様にもいいお話はないのかしら…」

「アイツは思い人がいるようですよ。まぁ、デートにも誘えないヘタレですから、進展は見込めないかと思いますが」

「えっ⁉︎そうなの⁉︎どんな方かしら⁉︎」

「リーナですよ。殿下が爵位を父親に与え、周りを固めてくれたのに行動に起こさないので」



えっ…リーナ?



アレン様、リーナが好きだったの⁉︎