「こ…ここは……?」


気が付くと、私は包帯だらけの姿でベッドに寝かされていた。

「な…ぉ…?」

口の動きもままならなかったが、私は奈緒を呼んだ。


返事はない。

私は隣りのベッドを見たが、そこに奈緒は居ない。

私は無理に起き上がろうとしたが、検診に来ていた看護婦に止められた。