好きになったきっかけ。

【チャイム】
〜2年A組での授業(美術)〜

【川島】なぁ、今日避難訓練だってな…めんどくせぇ。
【高嶺】それなぁ。まじわかる。
【望月】それが学校。
【高橋】まぁまぁ。仕方がないさ。
【林】おい、挨拶したいから早く!
〜一斉に林をみて、OKサイン〜
【美術】では、授業始めたいと思います。
突然アナウンスがかかって、、『火事です、火事です。食堂室から火事が発生。生徒の皆さん、グラウンドに避難してください。』
【美術】今アナウンスで火事が発生したようだからグラウンドに避難するよ。
だが、運悪く美術室にはなぜかヘルメットが無くなっていた。
【美術】あれ?なんで???ヘルメットが一個もない。え?なんで???この間置いといたのに。とブツブツ文句を言っていた。

仕方がなく私のクラスだけヘルメットなしでグランドへ避難した。

しかし、その日は真夏日だったのでめちゃくちゃ暑かった。

クラスの中でど真ん中で座った。
(高嶺)くそあちぃ、、、と手で扇いだ。

すると、、、前にいた隣のクラスの先生である理科の先生が少しずつ私の所に近づいてきたのだ。

【理科】ねぇねぇ、なんでこのクラスだけヘルメット被ってないの?と私に聞いた。

私の心の中で〈なんで私に?前にいた子たちに聞けばいいのに、なんでわざわざ?〉
【高嶺】なぜかというとですね、、、
あれこれ説明したら先生は「なるほどねぇ」と頷いた。

「理科」んじゃ先生のヘルメットかすから被りな。熱いだろ?と言いながら私に被せて頭ポンポン。

私はもう頭の中で?だらけだった。

学校から帰ってきても避難訓練の時にあったことがずっと気になって考えていた。
その日から先生への見方が変わった。