数分後
さっきの頭に聞こえた声は聞こえることはなく私は言われた通り最初座ろうとしていた席に座っていた。
そして何も起きないのに退屈し始めもしていた。
(アニメや漫画ではここら辺から面白くなっていくのに)
私は心の中でそう考えていた
そしてある事を思い出す
(前読んだ漫画で主人公の隣の席の人が面白かったっけ)
そう思い出していると自分の隣の席の人は一体どんな人なんだろう少しワクワクしてきた。
興味本意で隣の人を見ると前で人が喋って居るのに堂々と本を読んでいる。
なんだろう なんかこの人と話してみたいそう思った。
隣りの人の肩を叩いてみる
しかし反応はない
今度は「はじめまして」と声を掛けた
するとさっきまで俯いていて見えなかった顔が見えた。それはなんと女性の顔で私は正直に言うとビックリした。なんせ男物の服を違和感無く着こなしていたからだ。
そんな事を考えてると、今度は彼女から話しかけてきた。
「なんか用?」
私は更にびっくりした、まさかあっちから話し掛けてくるなんて…………
そして考えていなかった理由を考え彼女にまた話し掛けた。
「私 今度はもっと貴方とお話したいのだから今度会った時のために名前を教えて!」
私がこう言うと彼女は一瞬面倒くさそうな顔をしたが、すぐに口を開き
「こずき、維酢善 湖豆葱」
と答えた。
「私は花咲 凜々よろしくね湖豆葱ちゃん!」
「聞いてない。宜しくもしたくない。あとそんな大声出したらこっちが迷惑」
そう聞いて周りを見ると沢山の人が私たちを見ていた
何故だか凄く頬が熱くなった気がする。
そのあとも何回か話しかけようとしたが声が喉に張り付いたようで声が出せなかった。