麗華は笑いながら理乃の事を痛めつけている。
もう決闘では無くただのいたぶりのような気もする。
リリちゃんは大丈夫か様子を伺っているようだが、麗華の視線によりデュエロ終了を怖くて言えないようだ。
私は視線を携帯の時計に向ける
「兄さん遅い.....」
電話で話してから10分以上ったっていた。
またデュエロを見るのに戻ると手の中の携帯がバイブレーションした。
見ると兄さんから電話がかかってきている。
「兄さん遅いよ...」
「ごめんエステル..結界が貼ってあって教室に入れない。」
「嘘....。誰がそんなこと.....」
そう言いデュエロのしている方を見ると麗華と目があった。
背筋がゾッとする。
次の瞬間麗華はなんと鉈で理乃の脚を切断した。
急いでリリちゃんの方を見ると、大きな口を開けていた。
「デュエロ終了っ!!麗華さんもうやめてっっ!!」
リリちゃんは強く宝石を握る。
すると、さっきまで歓声で五月蝿かった教室が途端に静かになった。
なぜならリリちゃんが宝石を握った瞬間私はまるで心臓を握られたかのように息が出来なくなったからだ。多分みんなも同じ理由だろう。
携帯の向こうから兄さんの声が聞こえる。
「エステル!!大丈夫かっ?エステルっ」
「大丈夫じゃないかも...兄さん......」
「エステルっ!?」