「この前、零士に見せられたんだけど、“これ以上かわいくなってもいいですか”って、あれなに?」
目を大きく開いて固まる日菜に、ずいっと顔を近づけて問いただす。
「も、もしかして、プリクラのこと……でしょうか……っ!?」
「そう。俺もらってないよね?」
「……っ、だって、恥ずかしくて。それにいっちゃんはすごく美人さんだけど、私そんな自信も全然……」
必死に言葉を手繰り寄せる日菜。
俺の腕の中にすっぽりおさまる日菜から伝わる体温に、これは本気でやばいと思った。
可愛すぎて無理。
「んっ……」
熱に潤んだ瞳と目が合ったその瞬間、俺は日菜の唇を塞いでいた。
ビクッと揺れる小さな肩も、力の入った手も、全部が俺の理性を掻き立てる。