「昔からみぃのこと見てたけど、そんな顔やすっごく嬉しそうな笑顔なんて見たことなかったし…悔しいけど、片桐という存在がみぃをそんな表情にさせるんだと思う」



「……」



しぃには…わかってたんだ…



私が誰を見てたのかって…




「ごめんね、しぃ…ごめんね…」



「みぃは謝らなくていいよ。俺も正直スッキリした。なんかはっきりしなくてモヤモヤしてたけど、直接みぃの口から聞けてよかったよ」



そう言って、しぃはニカッと笑った



「しぃ…」



「そんな顔するなよな、ほら片桐もう起きてるかもしれないし、俺らもそろそろ行くか」



しぃは駐車場から去っていった








しぃが言ったように私は片桐が好き…



しぃは私が片桐のこと好きって答えるのを知っていながらこんなことを聞いてきていたなら…



いったいどんな気持ちで聞いてきた?





ポタッ



乾ききっているアスファルトに小さな小さな染みが出来た