私はとにかく鞄に物を詰めて、部屋を出た




下に行くと、片桐が靴を履いている真っ最中



「あんた持っていくものは?」



「持っていくものって…財布だけでいいだろう。別にわざわざ鞄なんて持っていかねぇよ」



「あっそう」




聞いたのは私のくせに素っ気無い…



別にいいんだけどね



片桐は全ての用意が終わり、外で私を待っている



私とはいうと…



「はぁ…」



何故か鏡に向かって溜息をつく



つ、つい買っちゃったけど…私、これ初めて使うんだよ…



3日前、ちょっと寄り道してる時に偶然見つけた



でも、大丈夫かな…?



私が手に持っているのは香水



変な魔がさして買っちゃいました



使わなかったら、勿体無いし…



えーい!!つけてしまえ!!