あっ、これなら起きるかも




私は早速、片桐の頭上からそれを落とした




それが見事、顔に直撃




「っ…てめぇ…」



おでこを摩りながら私を睨んでくる片桐



あちゃー、赤くなってる



でも…



「起きないあんたが悪いんじゃない、バ片桐」



「なっ…苗字の前に『バ』をつけるな」



ばかたぎり…



なんかしっくりするからいいかも




「うるさいわね、バ片桐!早く起きなさい!!」



「お前、人の話聞いてたか?」



べぇーっだ



そんなの聞こえませんでした




「じゃあ、早く用意しなさいよ。ば片桐」



バタンッ