『もしもし、ハルカ?』
「昌美さん?買い物終わった?」
『今から行くところ』
「そう。商店街にいるから迎えに来て」
『了解』
買い物が終わり家に着くと、すぐにお風呂場に向かった。
結んでいた髪の毛を解き前髪をかきあげる。
付けていた夜菜のメガネを丁寧に拭き、ケースにしまいお風呂につかった。
壁についているテレビをつけると、雷斗と夜菜が、生放送に出ていた。
学校では俺様なのに、2人は猫を被っている。
そんな2人のどこがいいのか全くと言っていいほど分からない。
ハルカは頭までお湯につかり、夕食の並んだリビングへと向かった。
今日のメニューは中華だ。
餃子に麻婆豆腐。
杏仁豆腐にふかひれスープ。
随分手のこった料理になっていた。
「すごいね、全部手作り?」
「うん。そうだけど?」
「感心するよ。昌美さんはなんでもできるね」
「そんなことないよただ、料理をするのが好きなだけ」
「それが凄いの」