「ごめんごめん。でも面白くてさ、あんたが瑠樺って言うなんて」
「だってそれしか出なかったんだもん。」
「まーね。あんたは本当に無関心だもんね」
「もー、いいから買い物するよ」
「はーい」
季節は夏が終わり肌寒い季節になってきた。
洋服は長袖に変わり始め、赤色の洋服が多かった。
その日は、4着の洋服とお揃いのアクセサリーをいくつか買った。
今流行りの飲み物も買い、近くのカフェに入るとそこには瑠樺のミュージックビデオが流れていた。
カフェにいる女性たちはそのテレビに釘漬けとなり、
「瑠樺くんってかっこいいよね」
「うん。前ライブに行ったけど迫力が違う」
「雷斗と夜菜のペアもいいけど瑠樺くんが1番だわ」
「それな。」
瑠樺。
銀髪に大量のピアス。
身長は170以上あり、目は大きいが少し切れ目で色気がある。
甘いボイスに誰もが惹き付けられる仕草。
デビューして2年目だかその名は誰もが知っている。
しかし、本当の正体は誰も知らない。
謎に包まれたアイドルもと言われている。
「人気だねー」
「もーいいから」
「えー」
「もう林くんの情報聞きだしてあげないよ」
「ごめんないさい。お姉様」
「ふんー」
2人は会計を済ませ、お店を出た。
雲行きは怪しくなり雨が降りそう。
「百香、ここで解散ね」
「うんまた明日!」
「明日ー!」
百香がバスに乗り込むのをみとどけたあと、ハルカは昌美さんを電話で呼んだ。