「じゃああんたの推しは誰?」
お、推し?なんだそれ
推し、つまりアイドルの中で自分が好きな人のこと。
ハルカは、別にアイドルに詳しい訳でもない。
戸惑いを隠せないまま、オドオドしていると。
「やっぱり嘘だ」
「ち、違います!私の推しは瑠樺くん!」
「え!」
「やっぱり違うじゃん」
「そーだよ。私たちの勘違いだよ」
「ごめんね。勘違いしてた。」
「い。いや大丈夫です。」
「それより!瑠樺くんだが好きなの?確かにかっこいいよね。新曲もよかったし」
「こんなことがあったの」
「ハハハハハー!」
ショッピングモールで大声を上げて笑っているのはもちろん百香だ。
放課後の出来事を全て話すとお腹を抱えて笑っている。
ハルカはムスッとした顔をして百香を睨むと、