陸「起きろ〜」


美海「んん〜んん?」


瑠生「もう夜だぞ」


美海「え?!」


瑠生「今日二限で良かったな」


外を見ると真っ暗、時計は8時過ぎだった。


私どんだけ寝てんの?!


美海「どうして起こしてくれなかったんですか?」


陸「どれぐらい寝んのかと思って?」


美海「何馬鹿なこと言ってるんですか〜」


瑠生「爆睡するお前が悪い」


陸「荷物持って来てやったから」


美海「ありがとうございます」


陸「途中まで送ってやる」


美海「大丈夫です!」


瑠生「とか言ってお前ほんとに帰れんの?」


美海「帰れます。」


陸「なんかあったら叫べ、これ電話番号」


美海「ここの人達心配性……」


陸「うるさい」


美海「さよなら笑」


学校を出て家まで歩いていると後ろから気配を感じた。


?もしかして先生?私忘れ物したかな?


後ろを向くと誰もいなかった。


……気のせいかな?


カツカツ


カツカツ


気のせいじゃない!


大丈夫、あともう少しで公園、ちょっとトイレに隠れよう!


カツカツ


カツカツ


……無理!!よし!走ろう


美海「ッ!」


?「?!」


私が走ると相手も走り始めた


嘘でしょ?!ついて来ないでよ!


美海「はぁはぁ……」


体力がない私はすぐに息切れをした


もう無理……誰か、


美海「……はぁはぁ……」


ドン!


美海「うわぁっ!」


?「?!大丈夫か?」


美海「ぎゃああああ!」


?「おいおい!美海おちつけ!」


美海「落ち着けない!怖い離して!!変態!ハレンチ!」


?「おい!俺を見ろ!」


美海「え?…あ雪さん」


雪「大丈夫か?」


美海「はぁ〜」


私は不安が一気に消え腰をぬかした。


七尾「一体なんでそんなに怖がってた?」



美海「あ、えっと夜だったので怖くなって……はは……」


雪「家まで送ってやるバイクに乗れ」


陸「俺らはさきにいってる、あの人達にも事情話すよ」


雪「頼む、……はぁ、」



雪さんは腰が抜けて立てなくなった私を面倒くさそうにお姫様抱っこをしてバイクに乗せた。


雪「このヘルメットしとけ」



美海「はい……あ。頭重い〜」


雪「当たり前だろ」


美海「んん〜」


雪「しっかり捕まってろよ」


美海「ええ?!もう?!ま、待って!」


がし!

私は雪さんの腰に思いっきりしがみついた。


雪「?!ッ……」


ブォンブォン〜


ぶっ飛ばすのかと思ったがゆっくりと走ってくれた。


美海「……」


それから本当にゆっくりと走りながら家に着いた


雪「もう夜1人で帰ろうとかおもんなよ、夜帰る時呼べ、来てやる」


美海「で、でも迷惑じゃありませんか?」


雪「その時は言う、気にせず呼べ」


美海「分かりました。」


雪「それじゃ、」


雪さんは話が終わるとすぐにバイクに乗って帰ってしまった。


美海「はぁ〜疲れた……」