真希さんの組で力仕事などをしたおかげか体力は少し上がったと自分でも実感した


美海「やばい!信号変わっちゃう!間に合って!!」


ピン


美海「あー……間に合わなかった、はぁ絶対に超絶怒られちゃうな、嫌な日」


私は青信号が待ちきれなくて1人でソワソワしていた


?「美海ちゃーん!」


美海「?……遥さん!」


遥「もしかして遅刻?笑」


美海「う、あはは笑そうだったりします」


菊「あなたは遅刻しか有り得ないでしょ」


美海「んん〜!私だって遅刻しない日はたまにあります」


菊「雪が振る日だけたまにな気がします笑」


美海「私の事貶してます?」


菊「褒めてます笑ちょうど何人か送るついでだったので貴方も乗ってください」


美海「へ?何人……」


奥の座席を除くと


くま「誰だこの女」


くまたちだった



そっか、せいや以外学生って言ってたっけ
でも、今私女だから変な目で見られてそう


遥「菊いいこと言うね!おいで!菊が飛ばしてくれるらしいから、多分ギリギリ着くと思うよ」


美海「お言葉に甘えて!失礼します!」


ガチャッバン!


遥「美海ちゃん、時間ないから結構荒っぽくなるけど気にしないでね笑」


美海「?わかりました」


私は返事に後悔を覚えた


遥「それにしても美海ちゃんに会うの久々だね〜全然変わってないな笑笑」


美海「え?なにいって「んん!」?!そ、そうですね!遥さんもいつも元気ですね笑……」


菊「はぁ……」


危なかった〜菊さんに停められなかったら終わってた……


陸「遥さんそいつ誰ですか」


遥「ああ〜僕の、いや、僕達のお気に入りの子だよ」


美海「ちょ!そんな言い方したら皆さん誤解します」


遥「本当のことなのに笑」


全員(あの遥さんが、下から上まで優しすぎる)


遥「少し髪伸びたね」


美海「そうなんです、今度美容院に行って髪整えようと思って」


遥「ふーん終わったら連絡して、見たいから」


美海「写真で送りましょうか?」


遥「本物を見たいんだ」


美海「わかりました」


遥「うん、ありがとう」


やっぱり勇気で感じた違和感、女の私と声と雰囲気がはっきりと違った


美海「……」


遥「そんなに見つめても何も出てこないよ笑」


美海「あ、ごめんなさい!」


遥「そうだ!まだこいつらの自己紹介してなかったな」


美海「あ!私美海って言います。よろしくお願いします」



くま「……勇気に似てる……」


美海「え?」


今勇気って……


菊「どうかした?」


美海「いえ!なんでもないです。そ、それより遥さん今度奏斗さんのお店に一緒に行きませんか?」


遥「?!…いいよ、美海ちゃんからデートのお誘いなんて、嬉しいな」


美海「ち、違います!で、でで、デートじゃなくてら…」


遥「あはは笑ごめんごめん、からかいすぎたね」


遥さんは謝ると私の頭を優しく撫でた


美海「遥さんは、女の子にいつもこんなん感じなんですか?」


遥「というと?」


美海「軽くデートとか…」


遥「気になるの?」


美海「少しだけ」


遥「そうなんだ、まだ教えない」


美海「ええ〜」


  キキッ(赤信号)