とにかく、自分がやるって決めたんだもん。頑張らなくちゃ!!
そう意気込んだあたしは、いち早く作業を覚えるため、メモを取りながら上山先輩に付いて手伝った。
ドリンクを作ったり、ボールを集めたり、練習メニューの時間を測ったり。
基本は中学の時と同じだけど、部員の名前を把握出来ていないこともあって、思った以上にもたついてしまい、あっという間に今日の部活は終わり。
「お疲れさま、姫乃さん」
最後のミーティングを終えて、また明日から頑張ろうと思っていると、上山先輩が声をかけてきてくれた。それから、
「姫ちゃん、お疲れ」
ポンっとあたしの肩に触れて、上山先輩に続いて声をかけてきたのは、隼人先輩。
「今日は急にごめんな。どうだった? 続けられそう?」
少し心配そうに尋ねる先輩に「はい!」と、大きく頷くと、
「姫乃さんすっごい頑張ってくれて。このままじゃ私、必要なくなっちゃうかもです」
上山先輩が笑いながら、そう言ってくれた。