あたしの声が聞こえるの?

暗く深い水面に向かって声をかける

幾度も幾度も

ねえ、あなた答えてよ!

水面はさざなみひとつたてずに存在するだけ

今日もダメなの?

少女は立ち上がる

きれいなドレスを汚さないように裾をつまんで草むらを行く

どうか、私の声が聞こえてるのなら答えてください。

もうあたしを救えるのはあなたしかいないの。