休みの日

ユアを連れて海へ行った。
長い黒髪をポニーテールに結ってその先が揺れている。

パーカーこそ羽織っているがその下はビキニだ。
白い肌が夏の青い空と対比してユアはさらに美しかった。

……が、先程から海辺の男共がユアに視線を送っている。

それにもかまわず

「きゃーー!誠二さん!この貝中身が入ってます!」

いや、どこに驚いてるんだ。

でも、改めてユアをみる。

スッとした鼻に、大きな切れ長の目
横顔だけでもわかるほどきれいだ。

ロボットであるユアは海自体が珍しいのだろう
押し寄せる波に足をひたし
しゃがんで貝殻やヒトデをつまんで
わざわざ俺に見せつける。自慢げに。

ユアは可愛い。