頑張れDさん‼︎第17話


あれから(スマホ初期状態事件)1カ月程がたったある日、久しぶりにDさんから電話が掛かってきた。


「お疲れ様でしす。ネピオンさん。」

「お〜お疲れ様」

「いや〜まいりましたよ〜」

(出た!)
「何処の神社に参ってきたの?」

「あっ、いや、ネピオンさん、その参ったでは無くて〜」

「わかってるよ」

「はい、実はですね〜」


この男、Dさんは何か有ると私に電話してくるのであった。


「うん、実は?」

「はい、一昨日の昼にですね〜」

「うん」

「ソーシャルゲームで仲良くなったミホと言う人と〇〇駅の時計塔の横で待ち合わせしてたんですよ〜」


「あ〜〇〇駅ね」

「それで〜まぁ〜待ち合わせ時間少し前に駅に着いて〜」

「うん」

「待ってたんですよ〜」

「・・・・」
(懲りない奴だなぁ〜)


「んで、列車が到着して待ち合わせ時間を10分過ぎても、その人が来ないんで〜」

「うん」

「それで、電話したんですよ〜」

「うん」

「そしたら〜」


※ これより、Dさんの回想シーン
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Dさんは待ち合わせしていた女性に電話をかけた。

「あっ、もしもしDですが」

「もしもし〜ミホです」

「あっ、もう待ち合わせ場所に着てるんだけど」

「あ〜そうなの?」

「あっ、ミホさんは今日は無理なのかなぁ?」

「いいえ〜」

「あっ、その〜今何処にいます?」

「アタシは〇〇駅の時計塔の横に居ますよ」

「えっ!」

「だから〜〇〇駅の時計塔の横に白のスカート履いて居ますよ〜」

「えっ!俺は、〇〇駅の時計塔の道路見て右側にいるんだけど」

「あ〜私は左側に居るよ」

「あ〜左側に〜」

「はい」

Dさんは〇〇駅の時計塔の左側に5mほど移動した。

「あっ、え〜〜」

「あ〜貴方がDさん!」

「えっ、ええ〜」


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※ 回想終了

「とまぁーこんな感じで俺は、ビックリしたんですよ〜」

「でっ、何故ビックリしたの?」

「いや〜そのミホさんって人は18歳と言ってたんですけど」

「うん」

「そしたら、そこに居たのはどう見ても40 歳過ぎたオバさんだったんですよ」

「あ〜〜それは・・・・」

「んで、あの〜ミホさんですか〜と聞いたら」

「はい!と恥ずかしそうに言ったんですよ〜」

「うん〜」
(恥ずかしそうにね〜???)

「それで、あの〜チャットで18歳と言ってましたよね〜と聞いたら〜」

「あ〜プロフィールに永遠の18歳♡と書いていたでしょ〜と言われて〜」

「・・・・」
(永遠のね〜)

「それで、俺は、その〜」

「その〜何?」

「いや、さすがに、オバさんは無いわ〜と思って〜直ぐに帰ったんですよ」

「なるほど」

「ネピオンさん、なぜ女性は歳を誤魔化すんですかね〜」

「さぁ〜」

「怖いですよね〜」

「まぁ〜なっ!」 

「マジで怖いですよね〜ハァーそしたら、また連絡します」


Dさんは、そう言って電話を切った。


(う〜ん、永遠の18歳か・・・怖い怖い!)




    ・・・・続く・・・・