頑張れDさん‼︎第10話

 あれから(Dさん現場放置事件)一夜が開けた。私は何時も通り起き身支度を整えて自宅を出た。

私は、会社に寄り昨日Dさんが現場を放置して帰った事の報告と元請会社に対して、今後の作業内容の調整を行う為に社長と打ち合わせしなければならなかった。

(まったくだなぁ〜朝から呼び出しかよ)


Dさんは.昨日の昼前に一度M美さんの実家に行きM美さんが帰っているか確認しに行ったが居なく自宅付近を探して回ったらしい。

しかし、入れ違いでM美さんは実家に帰っていた。
Dさんは夕方に私に電話をしたがオロオロしていた為に話しにならないだろうと思い明日話そうと言って電話を切ったのだった。


私は、会社に到着し、社長と話す為に事務所に上がった。


「おはようございます。」

「おぉ〜お疲れ様ネピオン」

「お疲れ様です。」

「昨日は大変だったねー」

「え〜まぁ〜」

「んで、ネピオン、Dさん・・・浮気バレた?」

「あっ、あ〜〜理由は分からないんですよ〜まだ」

「まぁ、浮気だろうなぁ〜普通」

「そりゃ〜ね、奥様が実家に帰ると言ったら、ですね〜」

「あはははは」

私と社長は笑った。

「さて、Dさん所の現場は少し遅れるね」

「まぁ、遅れますねー」

「ネピオン、どれくらい遅れるかなぁ」

「まぁ、2〜3日は確実ですねー」

「うん、元請に話さなきゃなぁ〜」

「え〜社長!・・・話してね!」

「あっ!私が話すの?」

(当たり前だろう)
「はい、やっぱ、社長でしょ〜ここは」

「う〜〜ん」

「社長〜」

私は優しく社長をにらんだ。

「わっ、わかったよ」

「頼みます。」

とりあえず、社長が元請の担当者に事情と日程の変更を連絡すると決まり私は会社を後にした。

(さてDさんに電話してみるか)


私はDさん電話をかけた。

「あっ、お疲れ様です。ネピオンさん」

(おっ、今日は直ぐに出たな)
「お疲れ様、Dさん今から会えるかな?」

「あっ、はい」

実は、昨日の夜に司社長に今日Dさんと話したいから現場を休ませて私からの連絡を待つ様に頼んでいたのだ。

「場所は町外れのファミリーレストランでどう?」

「はい、分かりました。」

私はファミリーレストランに向かった。

(しかし、Dさん朝から司社長に怒られた筈だからぁ〜まぁ、とりあえず話し聞いてみますか)


      
       ・・・・続く・・・・