「うふふふふふ…」
「ほのどうしたの?」
ほのかがクラスでにやついていると幼馴染の雅が話しかけてきた
「実は今日晴に会って今日一緒に帰る約束したんだ」
「ええ~!すごいじゃん!懐かしいなあ~卒業式から晴と会ってないや」
「私も、だから久しぶりに会って連絡先まで交換して…」
「嬉しいんだ、ずっと好きだったもんね~」
みやがニヤニヤしながら言った
「べ、別に嬉しいわけじゃないから!久しぶりに会ったから懐かしいなあってだけだから…!」
「ふ~ん、まあほのにも春が来たってことで!いや~幼馴染として感動だなあ」
「ちょっと何それ!」





放課後、ほのかは桜ヶ丘駅に着くと登録したばかりの晴にlineした
《晴どこにいる?》
《前見て!》
(え?)
ほのかが前を見ると手を大きく振っている晴がいた
(そんな振らなくてもいいのに、可愛いなあ…)
ほのかは晴のもとへ走っていった
「よかった~!会えた!」
晴は嬉しそうにほのかに言った
「別に生き別れたわけじゃないんだから…大袈裟だよ」
「でも嬉しいから!」
(この男は…)
「晴ってモテそうだよね」
「ええ、そんなことないよ笑」
晴が乗る軌道線の駅まで話しながら帰った。
「水瀬は今どこの学校行ってるの?」
「春海女子だよ」
「え!はるじょ⁉︎めっちゃ頭いいじゃん!」
「そんなことないよ普通の女子校だよ」
「ええ、でもいいな~私立かっこいい」
「学校にかっこいいとかあるの?」
「うん、私立ってなんか強そう!」
「ええ…晴はどこの学校行ってるの?」
「俺は小豆沢だよ!」
「共学か、いいね」
「うん、凄い楽しいよ!」

(あ…)
「駅着いた、じゃあな」
「うん、ばいばい」
ほのかは晴をホームで見送るといつものように1人で帰った
(なんか今日は1人で帰るのが寂しいな…晴変わってなかったな、晴とまだ話してたかったな…)




その日の帰り道はなんだか落ち着かなくて、ずっとドキドキしていた。