「桜井さんのお弁当、めっちゃ美味そうだね! お母さんが作ってくれるの?」
「あ、えっと……親は仕事で朝早いから、お弁当は自分で作ってて……」
「マジ!? すっげー! 桜井さん料理上手なんだ!」
この状況における気まずさは変わらないものの、そう真っ直ぐに褒められると、少し照れ臭くなってしまう……。
松永君、凄く明るい人だな……。
「俺の弁当は姉貴が作ってくれてて――あ、篠原!」
松永君が突然、たった今教室に入ってきた男子に向かって声をかけた。
声をかけられた男子はその場で足を止め、松永君と私の顔を無言で交互に見やる。
この人もきっと同じクラスの人だよね……? 松永君のお友達かな?
「購買でパン買ってきたんだろ? お前も一緒に食おーぜ」
明るい口調で、篠原君という名前らしいこの男子を誘う松永君。
え、この場に男子がもう一人増えるの⁉︎ そんな空気に絶対耐え切れない! 困るー!
と、心配になったものの。
「いや、俺は一人で食うから……」
と、篠原君は断る。
ふぅ、良かった。いや、良かったというのも失礼なのだけれど、男子二人と一緒にお弁当食べるなんて、せっかくのお昼休みなのに心も体も休まらないよ。
しかし。
「まあまあ、ここ座れって!」
篠原君ははっきりと断ったというのに、松永君はそれを全く気にせず、自分の横を通り過ぎようとした篠原君の腕を掴み、半ば強引に、自分の隣の席に座らせる。
えー! 結局、三人で食べることになってしまったよ⁉︎
「あ、えっと……親は仕事で朝早いから、お弁当は自分で作ってて……」
「マジ!? すっげー! 桜井さん料理上手なんだ!」
この状況における気まずさは変わらないものの、そう真っ直ぐに褒められると、少し照れ臭くなってしまう……。
松永君、凄く明るい人だな……。
「俺の弁当は姉貴が作ってくれてて――あ、篠原!」
松永君が突然、たった今教室に入ってきた男子に向かって声をかけた。
声をかけられた男子はその場で足を止め、松永君と私の顔を無言で交互に見やる。
この人もきっと同じクラスの人だよね……? 松永君のお友達かな?
「購買でパン買ってきたんだろ? お前も一緒に食おーぜ」
明るい口調で、篠原君という名前らしいこの男子を誘う松永君。
え、この場に男子がもう一人増えるの⁉︎ そんな空気に絶対耐え切れない! 困るー!
と、心配になったものの。
「いや、俺は一人で食うから……」
と、篠原君は断る。
ふぅ、良かった。いや、良かったというのも失礼なのだけれど、男子二人と一緒にお弁当食べるなんて、せっかくのお昼休みなのに心も体も休まらないよ。
しかし。
「まあまあ、ここ座れって!」
篠原君ははっきりと断ったというのに、松永君はそれを全く気にせず、自分の横を通り過ぎようとした篠原君の腕を掴み、半ば強引に、自分の隣の席に座らせる。
えー! 結局、三人で食べることになってしまったよ⁉︎