◯みずほside
放課後の練習が終わり、用具の片付けを終えたので、更衣室で制服に着替え始める。
今日は女子バスケ部は練習がお休みだったようなので、更衣室には結先輩と二人きりだ。
「ねえ、みずほちゃん」
制服のシャツを羽織ると、隣で同じように着替えを進める結先輩から名前を呼ばれる。
「はい。何ですか?」
「松永君と何かあった?」
「えっ⁉︎」
いきなりの質問に、思わず声が裏返る。
しかし、本当のことなので否定もしづらく、モゴモゴと口籠ってしまう。
「その反応、やっぱり。みずほちゃんが入部してきた頃の二人は仲良さげだったのに、最近はどうもよそよそしいなーとか思ってさ」
「その……」
「ケンカでもしたの? 結姉さんに話してごらん」
結先輩、本当にお姉さんみたい……。
私、きょうだいいないからつい甘えたくなってしまう。
結先輩の視点からのアドバイスも欲しくて、私は先日松永君とデートした時の出来事を話した。
すると。
「あー、なるほどね」
結先輩はうんうんと頷く。
先輩のことをじっと見つめていると、先輩はゆっくりと口を開き、
「それ、二年前に私も当時のバスケ部員から同じことやられたなぁ」
と、驚きの一言。
放課後の練習が終わり、用具の片付けを終えたので、更衣室で制服に着替え始める。
今日は女子バスケ部は練習がお休みだったようなので、更衣室には結先輩と二人きりだ。
「ねえ、みずほちゃん」
制服のシャツを羽織ると、隣で同じように着替えを進める結先輩から名前を呼ばれる。
「はい。何ですか?」
「松永君と何かあった?」
「えっ⁉︎」
いきなりの質問に、思わず声が裏返る。
しかし、本当のことなので否定もしづらく、モゴモゴと口籠ってしまう。
「その反応、やっぱり。みずほちゃんが入部してきた頃の二人は仲良さげだったのに、最近はどうもよそよそしいなーとか思ってさ」
「その……」
「ケンカでもしたの? 結姉さんに話してごらん」
結先輩、本当にお姉さんみたい……。
私、きょうだいいないからつい甘えたくなってしまう。
結先輩の視点からのアドバイスも欲しくて、私は先日松永君とデートした時の出来事を話した。
すると。
「あー、なるほどね」
結先輩はうんうんと頷く。
先輩のことをじっと見つめていると、先輩はゆっくりと口を開き、
「それ、二年前に私も当時のバスケ部員から同じことやられたなぁ」
と、驚きの一言。