「仲良さそうに見えたけどなぁ。それにしても松永君って、凄いモテるよね。バスケ部に入部してまだ数日なのに、彼目当てで練習を見にくる女子が学年問わず何人もいるの」
ほら、と言いながら、結先輩が更衣室の扉を開ける。
そこから顔を覗かすと、さっきまで誰もいなかったはずの体育館ギャラリーに、何人もの女子生徒が集まっている。
「す、凄い」
「まあ、あのルックスならモテて当然か。もっとも、ギャラリー女子の目当ては松永君だけって訳じゃないんだけど」
「え?」
結先輩が、コートに向かってスッと人差し指を伸ばす。
その指の先には、華麗にドリブルをする篠原君の姿があった。
篠原君が二年の先輩の動きを軽くかわし、舞うようにジャンプシュートを決めると、ギャラリーから女子の喝采が聞こえる。
「篠原君……」
「あの子も、松永君と同じくらい人気あるんだよねー。バスケの上手さは二人とも同じくらいなんだけど、これがもうめっちゃ上手なんだ! みずほちゃんはあの二人とクラスも一緒なんだよね?」
「……」
「みずほちゃん?」
「あ、すみません。その……私、篠原君には結構キツいことを言われてしまったので、今後彼とどう接していいかよく分からなくて……」
「キツいこと? 何て言われたの?」
「えっと……友達作るのが目的ならマネージャーやるな、って」
私がそう話すと、結先輩はきょとんとした顔を向けてきた後、すぐに豪快に笑い出した。
「あはははっ! そんなこと言われたの? 友達作りが目的だっていいじゃんねえ?」
ほら、と言いながら、結先輩が更衣室の扉を開ける。
そこから顔を覗かすと、さっきまで誰もいなかったはずの体育館ギャラリーに、何人もの女子生徒が集まっている。
「す、凄い」
「まあ、あのルックスならモテて当然か。もっとも、ギャラリー女子の目当ては松永君だけって訳じゃないんだけど」
「え?」
結先輩が、コートに向かってスッと人差し指を伸ばす。
その指の先には、華麗にドリブルをする篠原君の姿があった。
篠原君が二年の先輩の動きを軽くかわし、舞うようにジャンプシュートを決めると、ギャラリーから女子の喝采が聞こえる。
「篠原君……」
「あの子も、松永君と同じくらい人気あるんだよねー。バスケの上手さは二人とも同じくらいなんだけど、これがもうめっちゃ上手なんだ! みずほちゃんはあの二人とクラスも一緒なんだよね?」
「……」
「みずほちゃん?」
「あ、すみません。その……私、篠原君には結構キツいことを言われてしまったので、今後彼とどう接していいかよく分からなくて……」
「キツいこと? 何て言われたの?」
「えっと……友達作るのが目的ならマネージャーやるな、って」
私がそう話すと、結先輩はきょとんとした顔を向けてきた後、すぐに豪快に笑い出した。
「あはははっ! そんなこと言われたの? 友達作りが目的だっていいじゃんねえ?」