予定通りの時間に梓君と駅で合流し、そこから歩いて彼の自宅へ向かう。
うぅ。やっぱり緊張してきた。
緊張している、と口には出さなかったものの、彼にはしっかりと伝わってしまったようで。
「緊張しなくてもいいって」
と言われる。
そう言われても緊張はしてしまうのだけれど、彼の表情が柔らかだったから、確かに少し気持ちは和らいだ。
五分程歩いていくと、梓君のお家に辿り着いた。
今時な洋風の、オシャレな一軒家だった。
「ただいまー」
と、梓君がドアノブを回して家に入る。
「お、お邪魔しますっ」
そろりそろりと玄関へ足を踏み入れると、奥から梓君のお母さんと思われる人が出迎えに来てくれた。
「こんにちは、梓の母です! さあ、どうぞ入って入って!」
にこやかに笑って手招きしてくれる、梓君のお母さん。
黒髪でショートカットの彼のお母さんは、細身で足も長く、パンツスタイルがとても似合っている。
キリッとした雰囲気の顔立ちどことなく梓君に似ている。
「さっ、桜井みずほです。初めま……」
あれ? 初めましてだったかな? そう言えば小学生の頃、クラス行事とか参観日とかで何度か会ったことある気がしてきた。
でも、梓君のお母さんがそれを覚えてるか分からないし、そもそも私と梓君が元クラスメイトだったってことも知ってるのかな?
うーん、と思わず悩みながら固まっていると。
「ふふ、久し振りね! みずほちゃん!」
私の考えていることを察してくださったらしい梓君のお母さんが、そう言ってくれる。
うぅ。やっぱり緊張してきた。
緊張している、と口には出さなかったものの、彼にはしっかりと伝わってしまったようで。
「緊張しなくてもいいって」
と言われる。
そう言われても緊張はしてしまうのだけれど、彼の表情が柔らかだったから、確かに少し気持ちは和らいだ。
五分程歩いていくと、梓君のお家に辿り着いた。
今時な洋風の、オシャレな一軒家だった。
「ただいまー」
と、梓君がドアノブを回して家に入る。
「お、お邪魔しますっ」
そろりそろりと玄関へ足を踏み入れると、奥から梓君のお母さんと思われる人が出迎えに来てくれた。
「こんにちは、梓の母です! さあ、どうぞ入って入って!」
にこやかに笑って手招きしてくれる、梓君のお母さん。
黒髪でショートカットの彼のお母さんは、細身で足も長く、パンツスタイルがとても似合っている。
キリッとした雰囲気の顔立ちどことなく梓君に似ている。
「さっ、桜井みずほです。初めま……」
あれ? 初めましてだったかな? そう言えば小学生の頃、クラス行事とか参観日とかで何度か会ったことある気がしてきた。
でも、梓君のお母さんがそれを覚えてるか分からないし、そもそも私と梓君が元クラスメイトだったってことも知ってるのかな?
うーん、と思わず悩みながら固まっていると。
「ふふ、久し振りね! みずほちゃん!」
私の考えていることを察してくださったらしい梓君のお母さんが、そう言ってくれる。