そんな不安に駆られていると、いつの間にか女の子達からの包囲網から脱出してきたらしい松永君が、私の隣に立っていた。
そして、少し離れたところでクラスメイトに囲まれている莉由さんを見て、
「あれ? あの子……」
と呟いた。
「松永君、あの子のこと知ってるの?」
「ん? ああ。俺と直接面識ある訳じゃないけど、知ってるよ。中学同じだったし、それにあの子、篠原のーー」
「篠原君の⁉︎ 何⁉︎」
思わず、松永君の言葉を遮ってまで質問してしまった。
でもまさか、莉由さんと篠原君の関係を松永君が知っているとは思わなかったから、つい……。
「何だよ、みずほ。取り乱して」
「ご、ごめん。その、あの子、篠原君と何だかとっても仲良さそうだから、どんな関係なのか気になって……」
呟くようにそう言うと、篠原君は私の肩にポンと手を置いた。そして。
「大丈夫だって! 今の彼女はみずほなんだから、自信持てよ!」
「……今の?」
その三文字が、やけに引っかかる。
「……莉由さんって、やっぱり……?」
「うん。篠原の元カノちゃん」
ガンッッと頭を強く殴られたようなショックを受けた。
もしかしたらそうなのかも、と思っていたくせに
、いざ証明されてしまうと泣きそうになってしまう。
でも……納得もいく。だってあの二人、凄く仲良さそう。
莉由さんが篠原君に好意的なのは明らかだけれど、篠原君だって、全然嫌そうじゃない。
他の女の子達への対応はもっとクールなのに、莉由さんへは時々笑顔も見せるし、明るく会話しているように見えるから。
そして、少し離れたところでクラスメイトに囲まれている莉由さんを見て、
「あれ? あの子……」
と呟いた。
「松永君、あの子のこと知ってるの?」
「ん? ああ。俺と直接面識ある訳じゃないけど、知ってるよ。中学同じだったし、それにあの子、篠原のーー」
「篠原君の⁉︎ 何⁉︎」
思わず、松永君の言葉を遮ってまで質問してしまった。
でもまさか、莉由さんと篠原君の関係を松永君が知っているとは思わなかったから、つい……。
「何だよ、みずほ。取り乱して」
「ご、ごめん。その、あの子、篠原君と何だかとっても仲良さそうだから、どんな関係なのか気になって……」
呟くようにそう言うと、篠原君は私の肩にポンと手を置いた。そして。
「大丈夫だって! 今の彼女はみずほなんだから、自信持てよ!」
「……今の?」
その三文字が、やけに引っかかる。
「……莉由さんって、やっぱり……?」
「うん。篠原の元カノちゃん」
ガンッッと頭を強く殴られたようなショックを受けた。
もしかしたらそうなのかも、と思っていたくせに
、いざ証明されてしまうと泣きそうになってしまう。
でも……納得もいく。だってあの二人、凄く仲良さそう。
莉由さんが篠原君に好意的なのは明らかだけれど、篠原君だって、全然嫌そうじゃない。
他の女の子達への対応はもっとクールなのに、莉由さんへは時々笑顔も見せるし、明るく会話しているように見えるから。