そう言って今度こそ去っていく莉由さんに手を振られ、私も思わず振り返してしまうけれど……ど、どういうこと?莉由さんってもしかして……篠原君の元カノ⁉︎
「ごめんな、桜井。今のは……」
「いっ、いいの全然! じゃあパンフレットの列、並ぼうか!」
今のは元カノ、なんて聞きたくなくて、彼の言葉を半ば遮るように列を指差した。
たとえ元カノじゃなかったとしても、家に行くような仲の良い女友達がいるなんて、何だか少しショックで。
……女友達くらい、いたっていいはずなのに。
私って、実は結構嫉妬深いのだろうか。自分の嫌な一面が垣間見えた気がして、そのことにもショックを受けた。
パンフレットを購入し、映画館を出てからは、夕方までウィンドーショッピングなどをして過ごした。
とても楽しかったのだけれど、莉由さんの顔が頭を何度もチラつき、その度に重い気分になりかけた。
……そのくせ、莉由さんとはどういう関係?とは、遂に最後まで聞けないまま、篠原君との初デートは終わった。
「ごめんな、桜井。今のは……」
「いっ、いいの全然! じゃあパンフレットの列、並ぼうか!」
今のは元カノ、なんて聞きたくなくて、彼の言葉を半ば遮るように列を指差した。
たとえ元カノじゃなかったとしても、家に行くような仲の良い女友達がいるなんて、何だか少しショックで。
……女友達くらい、いたっていいはずなのに。
私って、実は結構嫉妬深いのだろうか。自分の嫌な一面が垣間見えた気がして、そのことにもショックを受けた。
パンフレットを購入し、映画館を出てからは、夕方までウィンドーショッピングなどをして過ごした。
とても楽しかったのだけれど、莉由さんの顔が頭を何度もチラつき、その度に重い気分になりかけた。
……そのくせ、莉由さんとはどういう関係?とは、遂に最後まで聞けないまま、篠原君との初デートは終わった。