そう言ってぺこりと頭を下げる。
こういう時、篠原君の彼女です、ってはっきり言った方が良かったのかな?
そんな一言も頭をよぎったけれど、何か、言えなかった。
「初めまして! 山瀬莉由です! 中学三年生です」
そう言うと、莉由さんも頭を下げてくれた。しかも深々と。
意外と言っては失礼だけれど、礼儀正しい子みたいだ。
それに……顔もすっごく可愛い。
色白で、小柄で、目もパッチリしていて、睫毛も長い。
身長は小柄だけれど、細身でスラリとしている。
ポニーテールにまとめ上げた髪はサラサラだし、服装もオシャレ。スポーティなデニムスタイルが決まっている。
まるでモデルさんみたいにオーラのある子だ。
だけど……篠原君とは本当に一体どういう関係?
中学三年生ということは、中学時代の後輩とかかな?もしかしたら、バスケ部の元マネージャーとか?
その正体は分からないけれど、まさか篠原君に、こんなに仲が良さそうな女の子の知り合いがいたなんて知らなかった。
仲が良さそう、というか、確実に仲良いよね?
だって……お互いに〝梓〟、〝莉由〟って、名前で呼び合ってるくらいだし……。
「じゃあね、梓。私、もう行くね」
莉由さんが、案外あっさりとそう言ったことに思わず安堵するけれど。
「今度、また家に遊びに行くね」
……という、その発言に耳を疑う。
家に、遊びに?
「そういうの、もうやめるって約束しただろ」
「いいじゃん、別に。減るもんじゃないし! じゃあね、みずほさんもまた!」
こういう時、篠原君の彼女です、ってはっきり言った方が良かったのかな?
そんな一言も頭をよぎったけれど、何か、言えなかった。
「初めまして! 山瀬莉由です! 中学三年生です」
そう言うと、莉由さんも頭を下げてくれた。しかも深々と。
意外と言っては失礼だけれど、礼儀正しい子みたいだ。
それに……顔もすっごく可愛い。
色白で、小柄で、目もパッチリしていて、睫毛も長い。
身長は小柄だけれど、細身でスラリとしている。
ポニーテールにまとめ上げた髪はサラサラだし、服装もオシャレ。スポーティなデニムスタイルが決まっている。
まるでモデルさんみたいにオーラのある子だ。
だけど……篠原君とは本当に一体どういう関係?
中学三年生ということは、中学時代の後輩とかかな?もしかしたら、バスケ部の元マネージャーとか?
その正体は分からないけれど、まさか篠原君に、こんなに仲が良さそうな女の子の知り合いがいたなんて知らなかった。
仲が良さそう、というか、確実に仲良いよね?
だって……お互いに〝梓〟、〝莉由〟って、名前で呼び合ってるくらいだし……。
「じゃあね、梓。私、もう行くね」
莉由さんが、案外あっさりとそう言ったことに思わず安堵するけれど。
「今度、また家に遊びに行くね」
……という、その発言に耳を疑う。
家に、遊びに?
「そういうの、もうやめるって約束しただろ」
「いいじゃん、別に。減るもんじゃないし! じゃあね、みずほさんもまた!」