「出会い系に写真って……お前らのやってること、普通に犯罪だろ」
篠原君の口調と声色が、心なしか普段より冷たい感じがした。
女の子達は皆ビクッと身体を震わせ、言葉を詰まらせる。
「だ、だって」
そんな中、黒髪の子が絞り出すように声を発する。
「この子、篠原君にも松永君にもいい顔してムカつくんだもの! クラスも一緒の上に、バスケ部のマネージャーまでやってるのも腹立つし!」
しかし、篠原君は冷静に言い返す。
「桜井がマネージャーになったのは、松永が誘ったからだ。それに、桜井は俺達にいい顔なんかしてない。いつだって誰に対しても平等だし、素直な気持ちで話してくれる」
「で、でも、絶対にこの子、男好きじゃん。だって篠原君、他の女の子とは全然会話しないのに、この子とだけはいっぱい話すじゃん。無理やり話しかけられてるんでしょ⁉︎」
「無理やり話しかけられてなんかいない」
「じゃあ何で、桜井さんとだけそんなに会話してるの⁉︎」
感情的なその問いかけに対して、篠原君は。
「好きだからだ」
「……え?」
「俺が桜井のことを、好きだからだ」
篠原君の口調と声色が、心なしか普段より冷たい感じがした。
女の子達は皆ビクッと身体を震わせ、言葉を詰まらせる。
「だ、だって」
そんな中、黒髪の子が絞り出すように声を発する。
「この子、篠原君にも松永君にもいい顔してムカつくんだもの! クラスも一緒の上に、バスケ部のマネージャーまでやってるのも腹立つし!」
しかし、篠原君は冷静に言い返す。
「桜井がマネージャーになったのは、松永が誘ったからだ。それに、桜井は俺達にいい顔なんかしてない。いつだって誰に対しても平等だし、素直な気持ちで話してくれる」
「で、でも、絶対にこの子、男好きじゃん。だって篠原君、他の女の子とは全然会話しないのに、この子とだけはいっぱい話すじゃん。無理やり話しかけられてるんでしょ⁉︎」
「無理やり話しかけられてなんかいない」
「じゃあ何で、桜井さんとだけそんなに会話してるの⁉︎」
感情的なその問いかけに対して、篠原君は。
「好きだからだ」
「……え?」
「俺が桜井のことを、好きだからだ」