少しの間の後、松永君は「……分かった。そうだよな、じゃあ俺達はいったん先に戻るよ」と言ってくれた。私の気持ちを察してくれたようだ。
しかし。
「……桜井の気持ちも分かるけど、俺はお前と一緒にいる」
篠原君がそう言ってくれた。
好意を寄せる相手にそんな風に心配してもらえて、凄く嬉しい。
嬉しいけれど……。
「……いいっ。先に戻ってっ」
気持ちに余裕がなく、つい、突き放すようなことを言ってしまった……。
「……分かった」
篠原君はそう言うと、ゆっくりと階段を下りていく。
「あいつも、みずほの気持ちは分かってるから大丈夫だよ」
松永君が私にそう言ってくれて、彼もまた、篠原君の後を追うように階段を下りていく。
その場に一人、立ち尽くす私。
味方になってくれる人を突き放してしまったことの申し訳なさと、教室に戻る不安で胸がいっぱいになり、涙が頬を伝った。
しかし。
「……桜井の気持ちも分かるけど、俺はお前と一緒にいる」
篠原君がそう言ってくれた。
好意を寄せる相手にそんな風に心配してもらえて、凄く嬉しい。
嬉しいけれど……。
「……いいっ。先に戻ってっ」
気持ちに余裕がなく、つい、突き放すようなことを言ってしまった……。
「……分かった」
篠原君はそう言うと、ゆっくりと階段を下りていく。
「あいつも、みずほの気持ちは分かってるから大丈夫だよ」
松永君が私にそう言ってくれて、彼もまた、篠原君の後を追うように階段を下りていく。
その場に一人、立ち尽くす私。
味方になってくれる人を突き放してしまったことの申し訳なさと、教室に戻る不安で胸がいっぱいになり、涙が頬を伝った。