翌日、朝練を終えてからいつも通り教室へと向かった。
教室に入ると、何となく、クラスメイト達からの視線を感じた。
いつもこんなことないのに、何だろう?
何となく嫌な感じがしたけれど、気付かない振りをして自分の席へ着席した。
それでも、尚も感じる複数人からの視線。
内心怯えていると、私に視線を向けていたと思われるクラスメイトの一人が、私の元へとやって来る。
そして、周囲に聞こえるような声で。
「桜井さんって、篠原と付き合ってるの?」
突然、そう言ってきたのだ。
「え……何?」
「夕べ、二人が楽しそうに歩いてるところ見ちゃってさ。とっくに部活終わってた時間だろ? あんな時間に二人で歩いてたってことは、デートでもしてたのかなと」
「ちっ、違うよ!」
そうか。クラスメイト達からの視線の原因はこれだったんだ……。
用具入れに一緒に閉じ込められて外に出られなかったんだ、って本当のことを言いたいけれど、クラスメイト達がみんな私のことを見ているような気になってしまい、心臓がバクバクして、上手く言葉が出てこない。
それに、あんな狭い用具入れに一緒に閉じ込められていたなんて言ったら、それこそ誤解されそうだし……。
困って黙り込んでいると、教室の入り口付近から、どこか聞き覚えのある声で。
「付き合ってるんじゃなくて、単に桜井さんが男好きなだけでーす」
と、聞こえてきた。
振り向くと、そこにいたのは昨日私を用具入れに閉じ込めた女の子だった。
教室に入ると、何となく、クラスメイト達からの視線を感じた。
いつもこんなことないのに、何だろう?
何となく嫌な感じがしたけれど、気付かない振りをして自分の席へ着席した。
それでも、尚も感じる複数人からの視線。
内心怯えていると、私に視線を向けていたと思われるクラスメイトの一人が、私の元へとやって来る。
そして、周囲に聞こえるような声で。
「桜井さんって、篠原と付き合ってるの?」
突然、そう言ってきたのだ。
「え……何?」
「夕べ、二人が楽しそうに歩いてるところ見ちゃってさ。とっくに部活終わってた時間だろ? あんな時間に二人で歩いてたってことは、デートでもしてたのかなと」
「ちっ、違うよ!」
そうか。クラスメイト達からの視線の原因はこれだったんだ……。
用具入れに一緒に閉じ込められて外に出られなかったんだ、って本当のことを言いたいけれど、クラスメイト達がみんな私のことを見ているような気になってしまい、心臓がバクバクして、上手く言葉が出てこない。
それに、あんな狭い用具入れに一緒に閉じ込められていたなんて言ったら、それこそ誤解されそうだし……。
困って黙り込んでいると、教室の入り口付近から、どこか聞き覚えのある声で。
「付き合ってるんじゃなくて、単に桜井さんが男好きなだけでーす」
と、聞こえてきた。
振り向くと、そこにいたのは昨日私を用具入れに閉じ込めた女の子だった。