反論しようとするも、それより先に、更に畳みかけられてしまう。
「あんたより可愛い子たくさんいるし、クラスと部活が同じくらいで調子乗らないでよね! 普段は大人しキャラぶってるくせに男好きとか、マジでウザいんだけど!」
そう言われると同時に用具入れに向かって突き飛ばされ、尻餅をついてしまう。
そしてその隙に、用具入れの扉を外から閉められてしまった。
慌てて内側から開けようとするけれど、外側から鍵が掛けられてしまったみたいだ。この用具入れの扉は、外側からしか鍵の開閉が出来ないことになっている。
「開けてください! お願い!」
ドンドンと扉を叩いて訴えるも返事はない。遠ざかっていく足音からして、どうやら女の子は体育館から去ってしまったようだ。
「そ、そんな……」
香に連絡しようと思ったけれど、携帯が入った通学鞄が用具入れの外だ。
小窓もないから外にも出られないし、助けてた声を出したところで体育館にはもう誰も残っていない。
駄目だ。どうしようもない。まさか、明日の朝までここで一人きりで過ごすの?
不安に駆られた、その時。
「一時間もすれば、用務員が点検に来るから大丈夫」
……と。背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「え?」
パッと振り向くと、何とそこには……
「し、篠原君⁉︎」
そう、篠原君の姿が。
なぜ、彼がこんな所にいるの⁉︎ と、私の頭の中は、閉じ込められた瞬間よりもパニック状態に陥る。
「あんたより可愛い子たくさんいるし、クラスと部活が同じくらいで調子乗らないでよね! 普段は大人しキャラぶってるくせに男好きとか、マジでウザいんだけど!」
そう言われると同時に用具入れに向かって突き飛ばされ、尻餅をついてしまう。
そしてその隙に、用具入れの扉を外から閉められてしまった。
慌てて内側から開けようとするけれど、外側から鍵が掛けられてしまったみたいだ。この用具入れの扉は、外側からしか鍵の開閉が出来ないことになっている。
「開けてください! お願い!」
ドンドンと扉を叩いて訴えるも返事はない。遠ざかっていく足音からして、どうやら女の子は体育館から去ってしまったようだ。
「そ、そんな……」
香に連絡しようと思ったけれど、携帯が入った通学鞄が用具入れの外だ。
小窓もないから外にも出られないし、助けてた声を出したところで体育館にはもう誰も残っていない。
駄目だ。どうしようもない。まさか、明日の朝までここで一人きりで過ごすの?
不安に駆られた、その時。
「一時間もすれば、用務員が点検に来るから大丈夫」
……と。背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「え?」
パッと振り向くと、何とそこには……
「し、篠原君⁉︎」
そう、篠原君の姿が。
なぜ、彼がこんな所にいるの⁉︎ と、私の頭の中は、閉じ込められた瞬間よりもパニック状態に陥る。