「やった!」

松永君は嬉しそうに笑ってくれた。

……笑った顔もかっこいい。


「ありがとう! 早速今日の放課後から部活来れる?」

「う、うん。大丈夫」

「良かった! あ、じゃあ俺、バスケ部の先輩にちょっと報告してくるわ!」


そう言うと、いつの間にかお弁当を食べ終わっていたらしい彼は、席を立って教室を出て行った。


この場には、私と篠原君の二人だけが残される。



「え、えっと。篠原君もバスケ部なんだよね? よ、よろしくお願いしますっ」

ぺこりと頭を下げ、挨拶する。
篠原君とも、クラスメイトとして、そして同じバスケ部として、もっと話せるようになれたらいいな……と思う。


しかし。



「マネージャーはやめとけ」