翌日。
休み時間に香がうちのクラスへとやって来た。
私を尋ねに、ではなく、松永君に用があって来たようだ。
しかし、教室に入ることなく、入口から教室の中に向かって、
「松永ーっ! 私、やっぱりあんたに協力するのやめるから! ごめん!」
……と、それだけ言うと、今度は私の方を向いて軽く手を振った後、去っていった。
周りにいた他のクラスメイトからしたら、何のことだと意味が分からないだろう。
そして当の松永君は「え、おい、ちょっと」と、香を追いかけていった。
「……よく分からないけど、天野とは仲直り出来たみたいだな」
背後からそう話しかけてきてくれたのは、篠原君。
「うん。お騒がせしました」
「別に騒がれたとは思ってない。多分、俺にも原因あるし……」
「あ、いやそれは……」
「でも良かった。小学生の時から桜井達のことを知ってるからかもしれないけど、やっぱりお前達はいつも二人一緒で仲良くしてるのがいいと思う」
篠原君からのその言葉は、私の予想していなかったものだったので一瞬きょとんとしてしまうも、
「……うん。ありがとう!」
素直に嬉しい言葉だったので、私はお礼を伝えた。
篠原君はやっぱり優しい。
篠原君ともっと仲良くなれたらいいなと本当に思う、けどーー
それでも、私にとっての一番の友達は、きっとこの先も香だけだ。
休み時間に香がうちのクラスへとやって来た。
私を尋ねに、ではなく、松永君に用があって来たようだ。
しかし、教室に入ることなく、入口から教室の中に向かって、
「松永ーっ! 私、やっぱりあんたに協力するのやめるから! ごめん!」
……と、それだけ言うと、今度は私の方を向いて軽く手を振った後、去っていった。
周りにいた他のクラスメイトからしたら、何のことだと意味が分からないだろう。
そして当の松永君は「え、おい、ちょっと」と、香を追いかけていった。
「……よく分からないけど、天野とは仲直り出来たみたいだな」
背後からそう話しかけてきてくれたのは、篠原君。
「うん。お騒がせしました」
「別に騒がれたとは思ってない。多分、俺にも原因あるし……」
「あ、いやそれは……」
「でも良かった。小学生の時から桜井達のことを知ってるからかもしれないけど、やっぱりお前達はいつも二人一緒で仲良くしてるのがいいと思う」
篠原君からのその言葉は、私の予想していなかったものだったので一瞬きょとんとしてしまうも、
「……うん。ありがとう!」
素直に嬉しい言葉だったので、私はお礼を伝えた。
篠原君はやっぱり優しい。
篠原君ともっと仲良くなれたらいいなと本当に思う、けどーー
それでも、私にとっての一番の友達は、きっとこの先も香だけだ。