ー飛鳥sideーー
2人の方を見ると…。
なんか仲良くなってるし。
携帯翳し合って、恐らくLINEの交換でもしてるんだろう。
まあ、私のことだって貴哉くんから話しかけてきたくらいだし、こういうタイプとつるむのは好きなんだろう。
だったら、貴哉くんが翔も気に入るのは、大して不思議な話ではないんだな、コレが。
てかさ?私と翔より、翔と貴哉くんの方が兄弟みたいなんだけど。
「焼きそば買ってきたよ。食べよ」
「ああっ!飛鳥ちゃんありがとー!」
真っ先に貴哉くんが私に気付く。
「翔と仲良くなったんだね」
「うん!…あ、300円だよね?」
貴哉くんは財布を出して300円を手渡してくる。
「ほら、翔も」
「はいはい」
翔も同様に。
「貴哉くんの方が早かった!300円出すのも、私に気付くのも!愛が足りない!」
「あー?じゃあ何、貴哉には愛されてると?」
「少なくとも翔よりかは、飛鳥愛あると思うけど」
「え…ああ、まあそうだな」
翔の微妙な反応と、貴哉くんの少し照れたような表情…。え?何?